Finn:狭いところですが 私の犬のことですが・・・ゴホッ・・・
私はいつも病気がちで家にいてばかりなもので、あの犬だけが私の・・・
ところが、数日前のことですが、ふ、といなくなってしまって・・・ 私のほうも熱がひどく臥せっておりましたので、犬がいなくなったことに気がついたのは夜中のことでした・・・ ゴホッ・・・ゴホ、しかし今まで一度もそんなことはなかったのに・・・ この身体ですからなかなか探しにもいけず、犬のことで頭がいっぱいなのです。 唯一の友人・・・唯一の家族・・・ |
| Finn:何か手がかりになるようなものがあればいいのですが・・・ゴホッ・・・ゴホ。
Kaori:見当がつく場所などは? Finn:はい、そうですね・・・このとおり貧しい家なので、うーん・・・ |
| Finn:・・・おや?ゴホッ・・・ここにあったはずの Kaori:蜂蜜ツボ? Finn:貧しいので薬などは買えない私ですが、薬代わりにこの体に良く効く良い蜂蜜をいつも飲んでいるのです。 ただ、このところお金が・・・恥ずかしいのですが、足りなくて・・・薬代わりの蜂蜜も買えない有様です。 ゴホッ・・・ゴホ、その所為か咳きもひどくなって、寝込むことも多くなったのかもしれません。 Illtiria:まさか取りに・・・? Illtiria:どこからでしょうか? Finn:はい、蜂蜜屋は 蜂蜜店のものです。
ここからはかなりの距離があるはず。そんな・・・私の犬が・・・あぁ・・・なんてことだ。うぅ・・・ |
Finn:私に沢山の幸せを運んでくれるようにと名づけました。 そしてその通りになりました・・・大切な大切な私の・・・ 犬のことが心配です。皆様方にお願いがあります・・・ゴホッ あつかましいようですが、私の犬を・・・探し出してくれませんか? |
べスパの蜂蜜屋に到着した一行。どやどやと店の中に入っていくと、店員が現れた。
| Rhett:おやおや、随分と沢山のお客さんだが・・・いらっしゃい!
やぁやぁ・・・こんなに蜂蜜在庫があったかねぇ? Kaori:あのー・・・ Rhett:ほいほい?どうしたんだ。 Kaori:ここに犬が来ませんでしたか? |
もしや知ってる?!
| Kaori:はい、犬のお客さん。
Rhett:犬といえば・・・ああ、そうそう!たしか・・・・昨日だったか?おとといだったか? たしか・・・なんだっけな、あの色、随分と薄汚れて
まぁこりゃ汚い犬だったが賢そうでねぇ。 |
| Rhett:うーん、茶色だったかなぁ・・・元は。汚れてるは怪我してるわで
そりゃもうひどい様子だったよ? Kaori:蜂蜜買っていきました?
|
| Rhett:!!!!!あんだってぇぇぇ!!!??? そったら・・・・遠いところから。まだ帰ってないのかい?!そりゃあ・・・大変だ。 だってほら、あそこからここまでの間に モンスターもうじゃうじゃ、あんなところを・・・越えてきたのかい・・・ Kaori:街道沿いで帰ったのでしょうか・・? Rhett:あぁ、そうだなぁ。あの様子じゃそう遠くへは行ってないはずだなぁ。 あんな犬だ。必死になって無理してるんだろう。 |
| Rhett:少し遠くへは行ってるかもしれん。街道沿いにブリテインに向かっていけば
ひょっとしたら追いつくかもしれないが・・・ Kaori:OK、ありがとう。行ってみます。 Rhett:随分消耗している様子だったから頼むよ・・・ |
街道沿いに走ることしばらく・・・気が付くとすぐそばに、ふうっと一匹の犬の姿が現れていた。
| dog:ワンワン!
Kaori:ハッピー? dog:ワンワン!
Kaori:よしよし、がんばったね。 ![]() |
と、走るのをやめない。何を急いでいるのだろう・・・??
Sandor:むむ?こんな辺鄙なところに、ややっ・・・随分と沢山の冒険者だがどうなされましたか?
Kaori:あのー・・・ここ数日で犬が来ませんでしたか?
Sandor:ぼろぼろのぼろ雑巾ような汚い犬がふらふらと。 |
| Sandor:ふむ・・・そうか。なんと不思議な・・・まあとにかく私の話を聞いてはくれないか?
昨日の夜中だったかな。見回りの途中で 聞こえてきてな。
目を凝らすと南の方から真っ黒い犬が足を引きずるようにやってきてな。 あの犬が通った後に、まあ・・・血だまりが出来るほどひどい怪我をしていてね。 夜に歩いていたんだ。そこら辺の狼にでもやられたんだろうね・・・可哀想にな。 放って置けなくて何とかしようと抱き上げようとしたら、唸って暴れて どうしても北の方に行きたがってね。仕方ないから水でも・・・と思ったが 口にはツボをくわえて 襲われっぱなしだったのもその所為だろうな。
無理にでもそれを離そうとすると、これまた暴れてね。仕方がないから犬の後を追っていったのだが いくらも進まないうちに・・・ばったり倒れてね。いや・・・あれはなんというか壮絶な・・・最期だったよ。 |
Kaori:その後どうしたんですか? Sandor:どこの犬かもわからなかったのでね。 気にはなったが、とりあえずは ここに埋葬してやったよ・・・・ そう言ってSandorが指差したのは さっきハッピーがしきりに何かを訴えていた 木の根元であった。 実は病弱な主人のために、ブリテンからべスパに行き 蜂蜜を持って帰る所だったことを伝えると Sandorは驚いた。 Sandor:なんと!ブリテンから・・・そうか・・・ それであの犬あんなに必死に・・・ |
Sandor:おお、そうそう、その蜂蜜のツボ
Kaori:せめてそれだけでも飼い主に・・・ Sandor:うむ、そうだな。一番だろう。 |
Kaori:お預かりします。
| Finn:ゴホッ・・・おお!戻りましたか。それで・・・
Kaori:ベスパーまで行ってきました。 Kaori:ハッピーは、やはり蜂蜜屋まで行ってました。 Finn:そうか・・・やはり。 Kaori:はい。これを預かってきました。 Finn:それで・・・それで・・いまは? |
| Finn:おおっ・・・これは確かに私の・・・だが・・・
Kaori:ブリテン三叉路のガードポストでお預かりしました。 Finn:ええ・・・・・?いったい? Kaori:ハッピーは・・・貴方のために一生懸命がんばりましたが・・・ Finn:っ・・・・そんな、いや、まさか・・・ Kaori:・・・残念ながら長い道のりだったようです・・・ Kaori:・・・はい・・ Finn:どこですか?どこ・・・ですか・・・? Kaori:ブリテンの三叉路で、貴方が元気になるのを待っています。 Finn:そっ・・・・・んな、うう・・・嘘でしょう、嘘でしょう・・・ |
なんと声を掛けていいか戸惑う・・・・
| Finn:嘘でしょう・・・ハッピー・・・
Kaori:いますよ。貴方に蜂蜜を届けるように、ハッピーが導いてくれました。 Finn:そうだったんですか・・・・そうだったのか・・・ハッピー
私が悪かったんだろうか・・・? Kaori:貴方のことを思ってのことです。 Finn:そうか・・・ |
Finn:ハッピーが 私も・・・そして皆さんもハッピーのように・・・
どうか!どうかこれだけ私から言わせてください。皆さんにも大切なペットいると思います。 私とハッピーのような間柄の大切なペット。ハッピーが特別とは限らないのです。 皆さんの大切なペットもそうですよね。皆さんのことをきっと大切に・・・ |
そう言って蜂蜜を舐めるFinn。早く元気になって欲しいものだ。
| Finn:ありがとう・・・元気が出てきました。目標が出来たので頑張れそうです!
だけど少しだけ・・・少しだけ・・・私に悲しむ時間を下さいね・・・ |
| Kaori:ちゃんと渡したよ。
dog:クゥン・・・ Kaori:大丈夫。 dog:ワンワン! Kaori:お前もゆっくり休みな ^−^ dog:*とても喜んでいるようだ* わん! |